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軍人将棋とは……

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将棋と名はついていますが、いわゆる『本将棋』とは趣の違うゲームです。

大きく異なる点は、

1、駒に強弱がある。

2、駒を裏返し、何の駒がどこにあるか相手にはわからない。

3、駒の初期配置が自分で決められる。

という三つの点にあります。

軍人将棋を行う盤面は、自陣・敵陣・突入口から構成されています。敵陣と自陣は基本的に突入口からしか行き来できません。陣の中には、総司令部というマスがあります。突入口の反対側・中央部に位置しています。敵陣のそのマスに自分の特定の駒が入ると、勝ちになります。

軍人将棋の盤の大きさは種類によって様々です。各陣の広さが8×4、6×4等あります。また、突入口が左右一つずつあるものや、二つずつ交差してあるもの、突入口の途中に駒が置ける島があるものもあります。

軍人将棋の駒は、「大将」「中佐」「タンク」などの種類があり、それぞれに駒の強弱があります。強い駒でも特定の駒に負けたりします。駒の基本的な動きは上下左右1コマずつですが、特殊な動きをするものもあります。

ゲームは、

1、裏返した状態の駒を自由に配置する。

2、先攻・後攻を決め、各が一手ずつ指す。

3、駒の勝敗判定は、第三者がする。

4、相手の負けた駒が何かは知らされない。勝ち取った駒を使うこともできない。

5、特定の駒が司令部に入るか、特定の条件を満たしたほうが勝ち。

という流れになります。

相手の駒が駒が何であるかわからないため、自分の倒された駒や動きで相手の駒を読む面白さがあります。また、相手には最小限の情報を与え、こちらは最大限の情報を読み取ることでゲームが有利に展開できます。

将棋とは違って、初心者でも上級者に勝ってしまう運の要素の高いゲームでもあります。ゲーム性としては本将棋よりも麻雀やカードゲームのほうが感覚的に近いでしょう。

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